2010年 05月 02日
緊急手術!! ※衝撃写真有り |
こんばんは☆
突然ですが…↑↑↑この写真何だと思いますか?
いきなりグロテスクな写真でごめんなさいm(__)m
腸ではないですよ。
これ、実は、子宮蓄膿症になったワンちゃんから摘出した“子宮”なんです!
比較の為に私の人差し指を上の方に置いてみましたが、かなりの大きさ&重さです!
個体差はありますが、通常の子宮は、大抵鉛筆くらいの太さです。
それが、こんなに大きく…(+_+)
今日は夜0時近くまで、この子宮蓄膿症の緊急大手術をしていました!
私が忘れもしない開院初日の大手術も、この子宮蓄膿症でした!それ以来、今回で4例目です。
どのワンちゃんも避妊手術をしていませんでした。
子宮蓄膿症とは、その名の通り子宮腔内に膿汁が貯留した疾患で、メス犬に最も良くみられる生殖器疾患です。放置すれば致死的経過に至る率も非常に高いです。
私は手術に立ち会い、この蓄膿症の子宮を摘出する度、避妊手術は絶対した方がイイと本当に痛感します。
避妊手術のメリットには、乳腺腫瘍の予防・卵巣腫瘍の予防・子宮蓄膿症の予防などが挙げられます。
乳腺腫瘍というのも、高齢のワンちゃんには大変多く、避妊処置をしていい場合、良性・悪性を含めて5頭に1頭がこの病気を罹患しています。
これらの発生リスクを減らす為に、初回発情前の早い時期に避妊手術を行った方が良いでしょう。
まだ避妊手術が済んでいない場合は、年齢を問わず、早めにご相談して頂きたいと思います。
どこが痛いとか、どこがおかしいと訴える事が出来ない動物たちです。
飼い主様が毎日観察して、食事や排尿・排便など、異常がないかをチェックして下さい。
病気は早期発見・早期予防が重要です☆
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今日の手術は無事に終わりました。
でも、通常の避妊手術の倍以上の時間を要しました。
高齢のワンちゃんにとっては、体力的にもかなりの負担があったと思います。
避妊手術していれば、こんな事にはならなかっただろうに…。
お腹の縫い跡を見ると、そう思わずにはいられません。。。
追伸…避妊手術に関して、様々な意見があると思います。この記事は子宮蓄膿症の手術を見て、私が感じた事をそのまま書きました。
by soyokaze-ah
| 2010-05-02 03:03
| 村上