2011年 02月 25日
「タバコを吸っている家庭の猫ちゃんは癌になる???」 |
今日は春一番が吹きました!!!
暖かかったですね。
しかし、春の到来とともに花粉症の季節もやってきました。
私はさっそくクシャミを連発し、春の制裁をさっそく受けました。
今日の話題は猫ちゃんの腫瘍のお話です。
実は去年の開業当初から小動物医療センターの腫瘍科で月に一度腫瘍セミナーに出席し、最新の腫瘍治療とその考え方を学んでいます。
その中で特に少し興味深い事を学びましたので報告したいと思います。
今日のタイトルは
「タバコを吸っている家庭の猫ちゃんは癌になる???」です。
最近タバコと人の癌発生率の統計などが算出され、さらにタバコのにおい、煙の害、さらに追い打ちをかけるようにタバコの値上げが実地され、喫煙者の方には肩身の狭い世の中になりました。
さて本題に移りたいと思います。
猫ちゃんの癌の中で発生頻度がとても多く、悪性度が高いンパ腫という癌があります。このリンパ腫は造血系腫瘍の50~90%を占め、年間10万頭あたり200頭の発生率。
そして猫白血病ウイルスの感染猫はこのリンパ腫になりやすいとされています。つまりウイルスで癌を生じるタイプに属しますが、最近、室内飼育の家庭が増えたことにより、白血病ウイルスに感染している猫ちゃんも減少してきているようです。しかし、白血病ウイルスに感染していないからと言ってリンパ腫にならないというわけではありません。
つまり、決定的な原因は未だ不明です。
しかし、今回2002年の文献でタバコとリンパ腫の興味深い関連性が明らかになりました。人でもタバコによる肺がん発生率が増大するので、ペットにも影響があるのはうなずけますが、きちんとしたデーターがでるのは珍しいです。
飼い主が喫煙者である場合、猫リンパ腫の発生は2.4倍に上昇し、さらに飼い主の喫煙歴が5年以上の場合、リンパ腫発生のリスクは3.2倍に上昇するという報告です。
おそらく猫ちゃんがグルーミングすることによって体表に付着したタバコ発がん性物質などを舐めとってしまい、それがリンパ腫を引き起こす原因ではないかと予想されます。
まさに「百害あって一利なし」ですね。
猫ちゃんの白血病検査を受けてない方はなるべく受けてくださいね。 院長
面白い動画見つけました! 観て見てください・・・今回の話題とは全然違いますが。
暖かかったですね。
しかし、春の到来とともに花粉症の季節もやってきました。
私はさっそくクシャミを連発し、春の制裁をさっそく受けました。
今日の話題は猫ちゃんの腫瘍のお話です。
実は去年の開業当初から小動物医療センターの腫瘍科で月に一度腫瘍セミナーに出席し、最新の腫瘍治療とその考え方を学んでいます。
その中で特に少し興味深い事を学びましたので報告したいと思います。
今日のタイトルは
「タバコを吸っている家庭の猫ちゃんは癌になる???」です。
最近タバコと人の癌発生率の統計などが算出され、さらにタバコのにおい、煙の害、さらに追い打ちをかけるようにタバコの値上げが実地され、喫煙者の方には肩身の狭い世の中になりました。
さて本題に移りたいと思います。
猫ちゃんの癌の中で発生頻度がとても多く、悪性度が高いンパ腫という癌があります。このリンパ腫は造血系腫瘍の50~90%を占め、年間10万頭あたり200頭の発生率。
そして猫白血病ウイルスの感染猫はこのリンパ腫になりやすいとされています。つまりウイルスで癌を生じるタイプに属しますが、最近、室内飼育の家庭が増えたことにより、白血病ウイルスに感染している猫ちゃんも減少してきているようです。しかし、白血病ウイルスに感染していないからと言ってリンパ腫にならないというわけではありません。
つまり、決定的な原因は未だ不明です。
しかし、今回2002年の文献でタバコとリンパ腫の興味深い関連性が明らかになりました。人でもタバコによる肺がん発生率が増大するので、ペットにも影響があるのはうなずけますが、きちんとしたデーターがでるのは珍しいです。
飼い主が喫煙者である場合、猫リンパ腫の発生は2.4倍に上昇し、さらに飼い主の喫煙歴が5年以上の場合、リンパ腫発生のリスクは3.2倍に上昇するという報告です。
おそらく猫ちゃんがグルーミングすることによって体表に付着したタバコ発がん性物質などを舐めとってしまい、それがリンパ腫を引き起こす原因ではないかと予想されます。
まさに「百害あって一利なし」ですね。
猫ちゃんの白血病検査を受けてない方はなるべく受けてくださいね。 院長
面白い動画見つけました! 観て見てください・・・今回の話題とは全然違いますが。
by soyokaze-ah
| 2011-02-25 20:14