2010年 05月 25日
犬猫の輸血のハナシ2 〜血液型が合わないと?〜 |
こんばんわん☆
24日の日付が変わる前に更新するのが目標でしたが、サッカーを見たりしていて、書くのが遅くなってしまいましたm(__)m
今日は輸血のお話しの続きです(^-^)まずは前回のおさらいから♪
犬の血液型で重要なのは、DEA1.1が(+)であるか(−)であるか。
猫の血液型はA・B・ABの3種類。
ヒトの場合も、もし輸血をするという事になったら、血液型が同じでなければなりませんよね!
犬や猫の場合もそうなんです!!!
輸血を行う前には、必ず検査キットを用いて血液型を調べます。
もし血液型が合わなかったら、急性溶血などの重篤な副反応を生じかねません。
例えば、犬の場合…
DEA1.1(−)の血液であれば、DEA1.1(+)とDEA1.1(−)のどちらの犬にも輸血はできますが、DEA1.1(+)の血液はDEA1.1(−)の犬には輸血できません。
なぜかといいますと、まずDEAというのは『犬赤血球抗原』の事なのですが、13種あるDEA系の中で、最も抗原性が高いのがDEA1.1です。
DEA1.1に対する自然抗体を持つ犬は非常に少ないため、“初回”の輸血であれば、DEA1.1(+)の血液をDEA1.1(−)の犬に輸血しても重篤な副反応を示す事は滅多にありません。
しかし、そうすることにより、輸血されたDEA1.1(−)の犬の体内では、DEA1.1(+)に対する“抗体”が作られます。
もしこの犬が、この後再びDEA1.1(+)の血を輸血された場合、体内にはDEA1.1(+)と戦う抗体があるので、その抗体が赤血球を破壊して急性容血反応を引き起こす事となります。
ですから、最初の輸血を行う前に、レシピエント犬とドナー犬の両者ともDEA1.1の血液型を判定しなければなりません。
猫の場合は、犬とは異なり、自分の血液型以外に対し自然抗体を持っているので、初回の輸血であっても血液型の適合が重要となります。
抗A抗体が非常に強力な“B型猫”は特に気をつけなければなりません。
B型猫の血液中には、抗A抗体が入っているので、これをA型猫に輸血すること、急性容血反応を引き起してしまいます。
A型猫の持つ抗B抗体は弱いので、これをB型猫に輸血しても基本的には大丈夫です。
またB型猫の場合、輸血時だけでなく、出産時も気をつけなければなりません。
もしB型の母猫が、A型の子猫を出産した場合。
B型母猫の母乳には抗A抗体が入っている為、それを飲んだ子猫は2〜3日で死んでしまうということも…(T_T)
輸血で命を救うことができますが、一歩間違えてしまうと、命を脅かすたいへんな行為になってしまいます。
血液型って重要ですね☆
24日の日付が変わる前に更新するのが目標でしたが、サッカーを見たりしていて、書くのが遅くなってしまいましたm(__)m
今日は輸血のお話しの続きです(^-^)まずは前回のおさらいから♪
犬の血液型で重要なのは、DEA1.1が(+)であるか(−)であるか。
猫の血液型はA・B・ABの3種類。
ヒトの場合も、もし輸血をするという事になったら、血液型が同じでなければなりませんよね!
犬や猫の場合もそうなんです!!!
輸血を行う前には、必ず検査キットを用いて血液型を調べます。
もし血液型が合わなかったら、急性溶血などの重篤な副反応を生じかねません。
例えば、犬の場合…
DEA1.1(−)の血液であれば、DEA1.1(+)とDEA1.1(−)のどちらの犬にも輸血はできますが、DEA1.1(+)の血液はDEA1.1(−)の犬には輸血できません。
なぜかといいますと、まずDEAというのは『犬赤血球抗原』の事なのですが、13種あるDEA系の中で、最も抗原性が高いのがDEA1.1です。
DEA1.1に対する自然抗体を持つ犬は非常に少ないため、“初回”の輸血であれば、DEA1.1(+)の血液をDEA1.1(−)の犬に輸血しても重篤な副反応を示す事は滅多にありません。
しかし、そうすることにより、輸血されたDEA1.1(−)の犬の体内では、DEA1.1(+)に対する“抗体”が作られます。
もしこの犬が、この後再びDEA1.1(+)の血を輸血された場合、体内にはDEA1.1(+)と戦う抗体があるので、その抗体が赤血球を破壊して急性容血反応を引き起こす事となります。
ですから、最初の輸血を行う前に、レシピエント犬とドナー犬の両者ともDEA1.1の血液型を判定しなければなりません。
猫の場合は、犬とは異なり、自分の血液型以外に対し自然抗体を持っているので、初回の輸血であっても血液型の適合が重要となります。
抗A抗体が非常に強力な“B型猫”は特に気をつけなければなりません。
B型猫の血液中には、抗A抗体が入っているので、これをA型猫に輸血すること、急性容血反応を引き起してしまいます。
A型猫の持つ抗B抗体は弱いので、これをB型猫に輸血しても基本的には大丈夫です。
またB型猫の場合、輸血時だけでなく、出産時も気をつけなければなりません。
もしB型の母猫が、A型の子猫を出産した場合。
B型母猫の母乳には抗A抗体が入っている為、それを飲んだ子猫は2〜3日で死んでしまうということも…(T_T)
輸血で命を救うことができますが、一歩間違えてしまうと、命を脅かすたいへんな行為になってしまいます。
血液型って重要ですね☆
by soyokaze-ah
| 2010-05-25 00:07
| 村上